こんにちはHosshiです。
1月は出張等で忙しくEUS全然やってませんでした!!
2月3月はどんどんEUS入れて一気に上手くなろうと思っている今日この頃です。
今回は「CHANGING METHODのコツ」の中の最後の項目についてのべようと思います。
Shun先生のCHANGING METHODの意識すべきことは
①6時キープ
②適切な圧着
③ゆっくり動かす
ですが
③のゆっくり動かす・・ということに関して述べます。
③ゆっくり動かす
内視鏡手技ってどんな手技でも始めはゆっくり動かすってむずかしいんですよね。
胃カメラ習いたての時のスクリーニングで早く動かしすぎて、胃の粘膜にベチベチあたって傷ついてしまったり・・・。
ポリペクやEMRの際にワイヤーをだしたまま内視鏡画面がぶれてしまって、病変周囲の粘膜にあててしまって血がでてしまったり・・・。
ベテランの先生をみるとそういうことはあまりないです。
つまり
うまい人ほど、ゆっくり動かすということが意識的にできる
ということです。
EUSは特に膵臓に関して非常に有用な情報をくれます・
そもそも普段僕らがみている膵臓とはなんだろうと考えてみると・・・😀
日本消化器外科学会のホームページによると、
「膵臓は胃の背側,脊椎の腹側に位置し,成人で長さ平均15cm,幅3cm,厚さ2cm,重さ60-100gの淡黄色を呈した臓器です.」
とかかれています。
・膵臓は胃の背側→胃からEUSで見るのはすごい理にかなっている!
・脊椎の腹側に位置し→めっちゃ奥
・成人で長さ平均15cm,幅3cm,厚さ2cm→
iPhoneXの大きさは高さ143㎜×幅70.9㎜なので・・
ちょうどiPhoneⅩを縦切りに二分割したくらい・・・!
となります。
・重さ60-100gの淡黄色を呈した臓器です
→iPhoneXは総重量174gなので、
ちょうど二分割したらそれくらいになりますな・・・
iPhone Xもってる皆さんは丁度膵臓を2個持ってるくらいの 長さと重さを体感しているってことです。
♪ポケットの中にはビスケットが一つ♪って歌ありましたが、
♪アイフォンXもっている人ののポケットの中には膵臓が二つ♪
って思うと少しだけ楽しい気分になれるわけです。(ちがうか)
ちなみに消化器外科学会のホームページに以下のこともかかれてます。
膵臓の機能について
外分泌と内分泌を営む2つの機能を有します. 外分泌機能としては,一日約800-1000mlにもおよぶ膵液を分泌しています.分泌量は必要により調節されています.膵液はアルカリ性で,多数の消化酵素を含んでおり,食物の消化吸収に役立てられます.
内分泌機能としては,インスリンやグルカゴンが膵で産生され,血糖値の調整に利用されます.
→iPhone Xの縦ぎり半分のサイズの臓器が1,000㎖もの膵液をだしているってすごくないですか?
500の点滴バック2個分です。びちゃびちゃです! 膵臓スゲ〜
また膵管の径って正常な大人でも1㎜程度なので、そりゃ通過障害や粘液とかでベトベトになったらすぐ拡張するわ〜って思います。
インスリンも日々だしてくれるし・・・ほんと膵臓ってすげーってわけですね。
ちょっと脱線しましたが・
つまり!!そんな
意外と小さいやつだけどすごい膵臓を・・・!1㎜幅の膵管を!
内視鏡という約1メートル先のカメラの先端でおってるわけですよね・・・
そりゃゆっくり繊細に動かさなきゃだめだわ!ってなりますね。
というか内視鏡ってすごいな!!って再確認するわけです。
適切な圧着を吸引や右手の押し引きでコントロールしながら、ゆっくり動かして6時キープにもっていって同時に診断や手技もおこなう・・・むずいわ!!
っておもいますが、難しいことのほうが挑戦しがいがありますよね。
今後もがんばります。
以上基本編でした〜
随時更新しますのでよろしくおねがいいたします。