サイトアイコン EUS channel

内視鏡学会雑誌へ症例報告を投稿してみた:Revise編 F田先生と その④

内視鏡学会雑誌へ症例報告を投稿してみた④:Revise編

しゅん先生に協力してもらい修正を重ねまくり、

やっとのことで症例報告が完成し投稿しようとしました。

オンラインで文章や画像を添付して投稿していきます。

しかし前途多難です。

全共著者の署名を集めなければならない

共著者の署名や内視鏡学会番号を書いた紙のPDFを添付しないといけないことを知らず
(これは完全に確認不足でした…)いきなり出鼻をくじかれました。

共著者が複数施設であったため署名を集めるのに2週間かかりました。

 

投稿規定に沿ったテクニカルチェックも受ける必要があります

やっと投稿できましたが、
査読者に読んでもらう段階に行く前に「テクニカルチェック」をパスしなければいけません。

「テクニカルチェック」とは、論文や画像の数や形式が投稿規程に沿っているかというものです。

投稿規程に沿って用意したつもりでしたが、

画像が多すぎました。

(例えば4つの組み合わせ画像はそれで1点と思っていましたが、4点と数えられました)

 

 

ということで画像のチョイスを再考しなければいけませんでした。
今回、画像は10点までと制限あり。

またまたしゅん先生と相談し画像を厳選し、

(それに伴い文章も修正し)投稿しました。

 

無事、テクニカルチェックを通過して投稿に成功しました。

そのお返事は?

投稿後、Editorからの返事が1ヶ月半後に返ってきました。

どきどきしながら内容を確認すると

 

 

 

 

「条件付き再提出」でした。

 

 

半年以内にいくつかの項目を修正して再投稿してくださいということです。
(大体のケースはこれのようです。)

rejectされなかったことに安堵しながら
メールをスクロールしていきましたが次第に青ざめました。

 

 

編集委員の方の指摘、他査読者2人の計3人の査読が入ります。

 

が、ほぼ内容が全否定されているのではないかというくらい、
構成から考察まで、突っ込まれまくっていました。修正の嵐でした。さすがに激萎えしました。

まあ、でもreviseってこんなもんなんかなーと立ち直って、

しゅん先生に
「こんな感じで修正きましたー」
と連絡すると、

しゅん
むちゃくちゃ修正きてるやん!

との返事がきて再び凹みました。
(ごめんねbyしゅん)

 

それでも
「まあこれをしっかり修正すれば通してくれるってことやろ」
との言葉もいただき、励まされました。

よく考えれば、これだけの量を指摘するのも大変だったはずです。”reject”する方が絶対楽です。一症例報告にこれだけ情熱を注いで指摘してくれた査読者に感謝しながら、修正していかねばなと思いました。

指摘には、”major” と “minor” があります。
前者は論文の大筋に関わる指摘、後者は表現など細部の指摘です。

それぞれの指摘に対して修正した点を書いて、「修正word」として、別で提出しなければいけません。

“major”では「〜に関しても考察してください」というタイプの指摘があります。これについてはそれに関する論文を集めて調べ、まとめました。

「考察の視点を変えてください」というタイプの指摘に対しては、shun先生と相談しながら方向性を再考しました。

“minor”については、計30個ほどの指摘がありました。大体は表現や誤字脱字、商品名の記載方(超音波観測装置の正式名称など)についてです。

1つ1ついきなりword上で修正していくと、どこを修正したか、元の文章はどんなだってどう修正したか、わけがわからなくなりそうでした。

そこで、まず投稿した文章を印刷したものにボールペンで手書きで修正を書き込んでいきました。(3人のどの査読者からの指摘かわかるように黒、赤、青のボールペンを使い区別しました)

一通り書き込んだ後に、最初から順にword上で修正していき、その都度上述の「修正word」にも書き込んでいきました。
修正が完了したものには印をつけ、わかるようにしました。

修正wordでは、一つ一つの指摘に対して、
「ご指摘ありがとうございます。〜〜につき記述を変更しました。」などと変更点を述べた後、
修正前:〜〜〜
修正後:〜〜〜
と、論文から引用しました。

修正作業を重ね、考察は大幅に変わりましたがなんとか再提出に漕ぎ着けることができました。

再提出もオンライン投稿ですが、ここでまた厄介な問題が発生しました。最初の投稿の時からCOI同意書の書式が変わっていて、共著者みんなの署名を取り直さないといけないことが発覚しました。

また集めるのに2週間ほど費やしました。
最初の提出時から規程に変更がないかなども、注意してみておく必要があります。

まとめ
・本文が完成してきたタイミングで、前もって投稿規定や必要書類を確認しておき並行して準備しておく。
・修正点の多さに萎えても査読者に感謝の気持ちを持って頑張る。
・どこをどう変更したか、後から見てもわかるように工夫する。

以上です。次、reviseに対する返事です。

モバイルバージョンを終了