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目次
Hot AXIOSとは？
急性膵炎の局所合併症である仮性嚢胞や被包化壊死は非常に治療に難渋する疾患です。
巨大な膿瘍を形成した被包化壊死はプラスチックステントによる超音波瘻孔形成術を実施しても長期間のドレナージが必要でした…
膵仮性嚢胞及び被包化壊死の専用治療デバイス「Hot AXIOSシステム」は2018年10月に薬事承認を受け、同年の11月にボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社から発売しました。
HOTAXIOSとは、ダンベル型の金属ステントで、先端のチップが通電可能となった拡張操作＋ステント留置がワンステップで行える最新のデバイスです。
これにより、従来よりも大口径で強力なドレナージが行えるようになるだけでなくネクロゼクトミー(壊死物質の除去)も内視鏡にて実施可能となります。
ダンベル間(フランジ間)は10mmでステントの内腔は10、15、20mmのラインナップが
あります（添付文書）。
素晴らしい可能性を秘めたデバイスであり、今後の適応拡大のためにも
まずは安全に症例を蓄積していく必要があります。適応と使用指針を熟読しましょう。
Hot AXIOSの適応と使用指針について：膵臓学会HPより転載
【適応】
①胃壁または腸壁に密着している症候性仮性嚢胞
②胃壁または腸壁に密着している70％以上の液体成分を占める被包化壊死
【留置部位の選択】
介在血管がなく、消化管壁と嚢胞壁があわせて10ｍｍ以内（フランジ間が10mmであるため）
液体貯留部が３－４cm程度デリバリーシステムが挿入できる部位を選択する。
【実施医】
①ボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社（以下 BSJ）が提供する講習プログラムを受講していること
②ERCP関連手技とEUS-FNAの経験があり、膵局所合併症治療に関連する十分な知識を有していること
【実施医療機関】
①コンベックス型超音波内視鏡装置を有していること
②消化器関連学会の専門医であり、EUS-FNAの経験が１年以上かつ30例以上の医師指導のもとに行う
③偶発症が発生した際に迅速に対応できる外科医、放射線科医などを含めた診療体制をあらかじめ病院内に構築している施設で実施していること
【留意事項】
①AXIOS stentは60日以内か、膵仮性嚢胞または被包化壊死が消失した時点で抜去すること
②大きさが６cm未満の直径の嚢胞には安全性が確立していないため慎重に実施すること
③ガイドライン(急性膵炎診療ガイドライン2015、膵炎局所合併症（膵仮性嚢胞，感染性被包化壊死等）に対する診断・治療コンセンサス)に準じて治療を実施すること
④製造販売業者が行う使用成績調査に協力し、本品を使用した患者の情報収集につとめること
⑤本指針は使用成績調査などにより適宜改訂を行う
Hot AXIOS システムの講習プログラムをうけましょう
医療機器「Hot AXIOS システム」の講習プログラムについて
講習プログラムの運営はボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社(BSJ)が
⾏っています。
【講習プログラムの内容】
・座学（適応、禁忌、注意事項、取扱い⽅法等
・ハンズオントレーニング（ドライモデル及びウェットモデルを使⽤）
【講習プログラムの講師】
・ BSJから依頼を受けた疾患及び製品に精通する医師が⾏います。
【受講者の募集及び開催時期、開催場所】
・BSJ が受講者の募集を⾏います。
・開催時期及び開催場所は随時決定いたします。※全国主要都市を予定
Hot AXIOS システム講習プログラムについてのご質問は
各御施設の BSJ 営業担当者までお問い合わせください！！
まとめ
Hot AXIOSは素晴らしい可能性を秘めたデバイスであり、
今後の適応拡大のためにも
まずは安全に症例を蓄積していく必要があります。適応と使用指針を熟読しましょう。