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膵嚢胞ってむずくない?〜Hosshiのつぶやき〜

 

膵嚢胞ってむずくね?

 

こんにちはHosshiです

 

コロナウイルスの感染拡大により、国内は全体的に自粛モードですね。。。
勉強会等もつぶれてしまってます。😭

 

そんな時は自宅学習が一番です。(たぶん笑)

 

空いている時間に頭に知識を詰め込んで日々の診療にいかす。。っていうのがベストかなって思います。

 

もともとは前回の記事の後に20カットで思ったことを書こうと思ったんですが
手技ばかりでも飽きてしまうので

 

勝手に脱線して疾患別に僕が思ったことを、

 

僕の勉強もかねて独自にのべていこうというコーナーを勝手に作りたいなー

 

と思った今日この頃です。(Shun先生申し訳ありません。) 🙄 

 

今回は膵嚢胞について考えてみました 

 

そもそも膵嚢胞ってなんでそんなに慎重にフォローすべきなのか・・

 

それは癌の発生母地になる可能性があるからですよね。

 

肝嚢胞や腎嚢胞とかってあっても、あー嚢胞ねって感じで経過観察するイメージでしたが(もちろん注意して見ていく肝・腎嚢胞もありますが・・・)

 

膵嚢胞はもっとシビアにみておいたほうがいいねってことになります。 

 

まず膵嚢胞について勉強するときになんというか、初心者の僕にはとっつきにくさが非常にありました。 

 

一言でいうと膵嚢胞むずくね??

って感じでいきなり壁が立ち塞がる感じです。

 

このような壁にぶち当たった時はまず

 

壁の原因となっていることはなんだろう?

 

と考えることが重要です。

 

膵嚢胞を難しいと思う原因

 

①種類が多い

 

膵嚢胞・・種類おおいですね。学会誌等でよく分類等だされてますが。。

 

以下のような分類があると書かれています。 

腫瘍性
  粘液性腫瘍
    ・膵管内乳頭粘液性腫瘍: Intraductal papillary mucinous neoplasm: IPMN)
    ・粘液性嚢胞腫瘍(Mucinous cystic neoplasm : MCN)
  漿液性嚢胞腫瘍
    ・Serous cyctic neoplasm:SCN
  充実性腫瘍の嚢胞変性
    ・神経内分泌腫瘍:(Neuroendocrine neoplasm:NEN)
    ・Solid-pseudopapillary neoplasm:SPN

非腫瘍性
  仮性嚢胞:Pseudocyst
  貯留嚢胞:Retention cyst
  単純性嚢胞:Simple cyst
  リンパ上皮性嚢胞:Lymphoepithelial cyst
  類表皮嚢胞:Epidermoid cyst
  類皮嚢胞:Dermoid cyst

 

うーんいっぱい。。。汗。 😥 

 

多分初学者の方は膵嚢胞について「よし勉強しよう!」とおもったときに

 

この漢字の羅列をみて、あ・・・・うん。次回時間ある時にきちんと勉強しよってそのまま疎かになってるパターンになりがちなやつです。 

 

みんなどーやっておぼえてるんだろ・・?

 

②略語がおおい

 

医療用語って基本そんなもんですが、IPMNやらMCNやら・・種類が多いので略語も必然的に多くなるという印象でしょうか。 

 

 

③パターンが多い

 

そもそも鑑別診断って基本的にはパターン化して覚えていくもので種類がおおければそれだけパターンも多いので仕方ないですが・・・

 

主膵管と交通あり、なしとか充実しているかどうかとか。。HIghRiskStigmataとか。。笑

 

結局自分はどの疾患のどこのパターンについて勉強しているのかごっちゃになってくるんですよね。

 

結局なんなのか。。っていうのがわからずして流し読みしてしまうパターンです。

 

 

そのようなことを踏まえて僕なりの膵嚢胞の覚え方を述べます。(勝手な僕の解釈もはいってます) 

 

まずここから〜 😎 

 

1. 腫瘍性のものから意識して覚える

 

大腸カメラの時もそうですが、一般的には基本腺腫で5㎜超えてくるとポリペクしますよね?

基本的に発癌リスクがあるから切除するわけです。

 

 

すべて覚えるのはベストですが、まずとっかかりに

腫瘍性のやつを意識しておぼえるぞ!

 

という強い決意を持つわけです。 

 

2. 腫瘍性のものの5つをを覚える 

 

 ①IPMN  ②MCN ③SPN ④ NEN  ⑤SCN  

 

はいでました!笑  

 

略語いっぱい。

おえっ

 

この時点で吐き気や、拒否傾向示す人多いと思います。

 

僕もそっち派です。

 

ぐっとこらえてください。

 

とりあえず。5つ!

 

最終的にはすべて覚えた方がいいのですが、とりあえずこの時点では腫瘍性の5つです。 

 

 

③なぜそのような名前になっているのかをそれぞれについて考える

 

これは僕が物事をしっかり考える時によくやるやり方ですが、なぜその疾患がその名前になっているかを考えて紐付けするやり方です。

 

膵管内乳頭粘液性腫瘍: Intraductal papillary mucinous neoplasm: IPMN)

 

これを区切ります

 

膵管内=膵管の中にあるってことです。Intraductal

膵管の中にあるんです。存在が

 

こいつのいる場所は膵管内なんです

 

膵管の外にあったら膵管外ってことでExtraになっちゃいますよね。

 

ただこれは膵管内にあるので膵管と交通しているのは当たり前ってことですよね。 

 

パターンでERCPで交通ありとか覚えるからどっちだっけと混乱する。

 

膵管内乳頭粘液性腫瘍だから、

膵管内だから膵管と交通するのは当たり前というスタンスです。

 

 

乳頭=乳頭ってそもそもちくびですよね。チチのTop笑

胆汁の出口も乳頭ですが、乳頭状に増殖するって意味で使ってると思います。

 

上に凸なので、ここから乳頭状に増殖したら隆起ができてくるって
イメージは湧くかなって思います。

 

粘液性=粘液をだすやつです。粘液・・・ベトベトです。

水飴みたいなイメージですかね。 

 

膵管という狭い空間でベットベットの粘液をだしたら行き場がなくなって袋をつくったり拡張したりするのはイメージがつきやすいかなと

 

腫瘍=そもそも腫瘍とは体内の制御に反して自律的に過剰に増殖する組織の塊です。 

 

膵管の中にあって乳頭状に増殖する粘液をべとべとだす過剰に増殖する組織の塊が主膵管にあるのか分枝膵管にあるのか。

 

あとはどのくらい隆起があったらあぶないとか

 

すごく粘液だして膵管拡張してきたらそろそろOpeしたほうがいいかなってというサインがあるということで納得しました。 

 

細かいことについては各論で僕なりの意見を述べようかと思います。 

 

MCNやSPNなどのその他腫瘍も各論で述べます。 

 

④描いて覚える

 

これも大事だと思います。

そもそも物事覚える時に読んだだけで覚えれる人の方が少ないのではないかということです。

 

受験勉強の時も覚えるときは描いて覚えたはずです。

僕にとっても教訓ですがわかっているつもりというのが一番怖いです。

 

しっかり覚える時や時間が取れる時は描いて覚えましょう。 

 

次回はそれぞれの膵嚢胞の各論について述べていこうと思います。

→続きはこちら

ありがとうございました。 

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