読者のK様からご質問をいただきました。
目次
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ご質問
普段の観察時に左手で左右に回転する際には同時に右手でも左右のトルクを意識しているのでしょうか?
それとも普段は左手の回転のみが中心で球部の場合は右手の回転を中心とすると抜けにくい、という意味でしょうか?
お答えします。
右手と左手の使い方ですが、
もちろんeusでも胃カメラや大腸カメラのように協調させて回していきます。
しかしながら、
多くのトレイニーの方を観察していると、
左手主体で回している人ほど、
左手をターンした時に前後にカメラが動いてしまう人がいることに気がつきました。
左手でスコープを回すと、左右の回転だけではなく、
前後のベクトルが入ってしまうんです。
EUSでは純粋に左右の回転だけが必要なことが多いです。
前後の動きが意図せずに入ると、
6時キープができなくなったり、球部からぬけてしまう。
下行部からぬけてしまうということが起こってしまいます。
前後の動きをゼロまたは最小限にするためには左手の動きでは限界があります。
よってわたしはトレイニーに右手で左右のトルクをかけることを、指導するようにしました。
左手の上下で調節するのではなく、
右手を回しはじめてから左手は添えて回転をサポートするイメージです。
左手ではなく、右手が起点です。
協調運動させるのはEUSも胃カメラ大腸と同じです。
そして、最終的には私はほぼ右手主体です。
それはEUSの動きを、1ミリ単位でコントロールしたいからです。
左手の上下ではミリ単位の動きが難しく、球部操作などの難易度が高くなってしまいます。
FNAの時は右手を外すので左手が主体になります。
通常のカメラだと左右の回転で前後に動けば無意識に内視鏡画面をみて右手の押し引きで修正するのですが、
EUSの、観察中は内視鏡画面の調整が赤玉でできません。
ですから、この左右の手による動きの差を知っていることが大切になります。
右手主体にすると6時キープが本当に楽になります。また下行部でも、右手で回すとぬけにくいと思います。お試しくださいね。
K様ご質問ありがとうございました。また質問お待ちしております‼️
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