アリエッタ(ARIETTA850)は相棒となれるか〜Hosshiのつぶやき〜

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Hosshi

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こんにちは。

 

Hosshiです。

 

 

コロナワクチン接種もはじまりましたが、

 

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

 

賛否両論おおいですが、ぼくは出張等の移動が多いので打とうかな〜〜とおもってますがみなさんどうします?

 

 

さあ本題ですが・・・

 

今回は超音波診断装置ARIETTA(アリエッタについて述べます。

ARIETTA850(アリエッタ)について

 

僕の職場では以前に記事でのせていたF75という機械をつかってました。

 

(関連記事)F75のエコー操作画面をPages使って書いたナウ〜Hosshiのつぶやき

しかし最近EUSがSHUN先生のご指導のおかげの結果・・・件数がうなぎのぼりでのびてきてます。

 

 

そこで・・新しい機種を購入してもらいました!!

 

 

そうその名もARIETTA

 

 

イタリア人女性みたいな響きです。

 

 

この美人イタリア女性秘書みたいな名前のアリエッタ。

 

 

前の機種より画像が鮮明だし熱い機能があるんだよー

 

 

とSHUN先生がテンションあがって解説してくれました。

 

しゅん
しゅん

さあ解説しよう・・・!!THが常にかかっていて〜ごにょごにょ・・・
このElastのぼたんをおして、StrainRatioが〜ごにょごにょ
IQRMedianがこの値ならよくて〜 シェアヴェーブが〜ごにょごにょ。。。いやーこの機能は熱いね!先生!!すごいやろ?いやーいいね!」

 

ん?

ん???え・・?

 

 

なにいってるか全然わからない!

 

 

おいおいアリエッタなにいってるかわからないぜ!

 

 

君は美人だけではなく超有名大学をとっぱした高学歴な一面ももちあわせているのか?

 

 

全然ありえてません!完全にアリエナイッタです。

 

 

EUS channelに年に記事をかきだしてから2年・・・

 

 

最初に喉ごえとかの記事でしたね。

 

 

月に1ー回程度EUSをやりはじめてうまくできなくて凹んではEUSチャンネルで復習の日々・・・

 

いまではだいぶあの時と比べて色々できるようになりましたが・・・!!

 

 

そんな時期に現れたのは高学歴美人秘書アリエッタです。

 

 

いや〜近寄りがたい・・

 

 

最初は近寄り難かったけど・・いずれは微笑ませてみせる!!

 

 

そんな彼女を使いこなせるかどうかは僕の腕にかかっている!!

 

 

と俄然やる気でてきました。

 

 

そんな高学歴美人イタリア秘書アリエッタ。

 

 

彼女の得意技はそう・・

 

 

「硬いものを探すこと」です。

 

 

ん?

 

 

いや全然変な意味とかじゃなくてほんとに硬いもの探すの得意なんです

 

その硬さ測定する技術をElastography(エラストグラフィ)といいます(しゃべりたいけど我慢している)。
しゅん
しゅん

 

アリエッタは2種類の方法で硬さを見極めます。

 

 

ARIETTAが硬さを見極める2つの方法(エラストグラフィー)

①さわって硬いなってわかる(ストレイン法)
②目をパッと見開いて眼力を飛ばしあいてがうけた衝撃で硬さをみきわめる(シアウェーブ法)

 

 

んん????

 

 

①ストレイン(Strain)法

 

 

くわしくは後日SHUN先生が解説してくれると思いますが

 

 

ストレイン法(strain imaging)という圧迫で発生したひずみによる速度差を測定する方法です。

 

 

まあ難しいんでモノを上からさわっているようなイメージですかね。

 

 

アリエッタは色によってその硬さをぼくらにつたえてくれます

 

 

青=硬い
緑=中間
赤=やわらかい

 

 

青色だったらアリエッタは

 

 

いやほんとカッチカチに硬いわね・・・

 

 

と言っているっているわけです。

 

 

緑色だったら

 

うーんまあ・・・ある程度硬いけど・・カッチカチではないわね・・・と。

 

 

赤色だったらふにゃふにゃね・・・と

 

 

でも硬いわね・・やわいわね・・・というのはきちんとした客観的指標が必要となります。

 

 

柔らかいところと比べてどれくらい硬いかという比を出すことで数値化できるというわけです。

 

 

それがストレイン比です。

 

 

柔らかいところならどこでもいいわけではありません。

 

太ももとか耳たぶとか柔らかいですよね〜〜

 

ただエコー画面上では太ももとか耳たぶは描出されないので

 

 

エコー画面の中での柔らかいところは大体胃粘膜または十二指腸の消化管の粘膜部分(上皮)です。

 

 

消化管粘膜とくらべてどれくらいかたいかを比率であらわします。

 

 

アリエッタは関心領域(ROI: region of Interest) というものを
2つおいて比をみます。下図のAとBですね。

 

StrainAはもっとものある硬いところつまり腫瘍のところにおきます。
StrainBは柔らかいところでこれを消化管粘膜に置きます。

ストレイン比=B/Aで計算され、消化管粘膜に対して腫瘍が何倍硬いかということを比であらわしてくれてます。 

 

 

ストレイン比が例えば10であるならば。

 

 

アリエッタいわく・・・

 

 

あそこ(胃粘膜)とくらべてここ(腫瘍)は10倍固いわね!!

 

 

といっているわけです。

 

 

だいたい10こえてくると腫瘍の可能性が高くなってくるって感じですね。 

 

 

いやアリエッタすごい!

 

 

もう一つはシアウェーブ法(shear wave measurement)という超音波で発生させたせん断波を測定する方法があります。

 

 

②シアウェーブ法

 

これは先ほどものべましたが、

 

 

目をパッと見開いて眼力を飛ばして、それでうけた衝撃で硬さをみきめる。

 

つまり一瞬で眼力みたいのをとばして

 

相手の反応をみます!

 

あそこは硬いわねー!!!!!!!!!!!!!

 

っと瞬間的に硬さを測定している方法です。 

 

 

ちょっとかなり積極的なアリエッタですね。

 

 

まじめに説明すると、アリエッタの眼力の波が硬いものに当たって、横方向に生じた速さを捉えることで

 

 

どれくらい硬いかということを調べる感じです。

 

アリエッタがかっと目をひらく
→かたいところがビクッとなる
→ビクッとなったところに横方向の波がながれる(Vs)
→かたければ硬いほどVs速い

 

 

ビクッとなっているをアリエッタは感じて

 

 

あら!!!固いわね!!!!

 

っと言ってるイメージです。。。

 

 

 

ただアリエッタの眼力は一瞬なのでなんどかやらなければ、正確な値がはかれません。

 

 

だいたいアリエッタは5回くらいこれを繰り返して平均値をあらわしてます。。。

 

 

5回って・・・

 

 

アリエッタの眼力が正確な状況でできていたどうかの指標でVsNとかIQR/Medianとかあるんですが

 

 

詳しいことはSHUN先生が再度解説してもらえると思いますが大体のぼくの中のイメージではこんな感じです。

 

 

最後に

 

 

硬さを感じる以外に・・・アリエッタは脈打つ血管を探すのも得意です。

 

 

what??

アショフもびっくりです。

アショフの詳細はこちらで↓
胆嚢に思いを馳せる(胆嚢腺筋腫症メインに)〜Hosshiのつぶやき〜

 

まー

 

 

ビクンビクンしている血管をみつけ描出してくれるってことですね。

 

 

 

そのモードがDFIです! 

 

 

③DFI (Detective flow imaging)

 

いままでは血管の描出eflowや造影剤を使っておこなわれていましたが

 

より繊細に造影剤をつかわずに血管構造をみれるモードっていう認識です。

 

アリエッタ的には

 

あらー!!!びくんびくんしてるわね!!!

 

 

って感じです。

 

 

完全にやばいです。

 

 

そろそろやり過ぎてSHUN先生に怒られそうなのでおわります!

 

 

以上ざっくりでしたがイメージつきましたでしょうか? 

 

 

タイトルのアリエッタは相棒になれるか・・・という問いに

 

 

僕は・・・うん。なれそうです笑

 

 

今後もEUSの機械はさらに進化を遂げると思いますので・・・

 

 

上位機種もジュリアとかアンジェリカとかいう感じのイタリア人美人秘書的な名前にしてほしいですね!

 

 

では、お体に気をつけて

 

 

By Hosshi

 

世界一やさしいEUSの教科書 目次|コンベックス型超音波内視鏡(EUS)のはじめ方から奥義までにもどる

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