目次
目次
MEしみずです。その2
どうもMEしみずです。4月の検査で分からなかった点、気になった点をめもしてきました!
1、自己免疫膵炎の見え方
2、divisum
の2点です。
1、自己免疫膵炎
4月に自己免疫膵炎のEUS画像について繊維化をすることと膵腫大程度しか覚えていなかったまま検査に臨みました。
白っぽく大きめに膵臓が見えるものかと思っていたところよくわからず検査終了してしまいました。
MEとして診断等に関与しませんが検査が円滑に進むように(?)、自己満のため
調べたことを記していこうと思います。
自己免疫膵炎(AIP:autoimmune pancreatitis)
閉塞性黄疸、膵腫瘤のある膵炎でリンパ球の高度な浸潤と線維化があり、
糖質コルチコイドに反応する。
1型と2型のAIPに分類され
1型AIP:IgG4が関連→涙腺腫大、唾液腺腫大を確認
2型AIP:好中球が関連
ほとんど1型のようです。
治療は、ステロイドの内服治療が行われる。
進行期で膵石、仮性のう胞、主膵管拡張が来ることもある。
AIPに特徴的な所見
膵腫大 つるっとしたソーセージ用の腫大(じゅるり(^q^))
膵管狭細像
Capsule-like rim→被膜様構造
血中IGg4上昇
AIPに特徴的な病理所見は、
花筵状(はなむしろ)線維化
閉塞性静脈炎
リンパ球や形質細胞浸潤
EUSでの特異的な見え方としては
膵腫大:頭部は3cm 体部、尾部は2cmをこえる腫大
膵管狭窄があるため膵管はみえにくい。
びまん性の低エコー
被膜用構造があるため膵臓の周囲が低エコーになる
が見られることがわかりました。
2、divisum
検査中に突如と現れたそいつは見たことも聞いたこともありませんでした。
Divisum(膵管癒合不全)
腹側膵管(主膵管)と背側膵管(副膵管)が融合せず交通がない
→主膵管には膵液が流れず細い副膵管から膵液が流れる
→膵炎を起こしやすい?(文献による)炎症が起きて症状が出る。
Divisumに特徴的なEUS所見は、
通常球部操作では胆管と膵管は平行になり乳頭にはいっていきますが、
胆管と膵管が乳頭部で合流しないため、副膵管と胆管が直行するようにみえる。
日本人には珍しい?ようですが、次回発見した時には見つけられるようにします!