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きれいで、説得力のある画像がとれるティシューハーモニックモードの使い方

投稿日:2018年10月24日 更新日:

コンベックス型超音波内視鏡(EUS)トレーニング法 ・描出のコツ 

スクリーニングの質を高める工夫 Tissue harmonic imaging(THI)

あなたのEUSのスクリーニングを造影剤を使わずに一段階高める工夫。それがティシューハーモニック・イメージング(THI)です。このモードを使うことにより細かい管と管のつながりや、のう胞の中の結節性病変が非常に明瞭になり、アーチファクトが多発する箇所での観察が、容易になります。

ME2、α10では、 THE(ティシューハーモニックエコー) であり、F75ではbBH(ブロードバンドハーモニック)という名称が付けられています。本質的にはどちらも一緒です。残念ながらME1には搭載されていません。

ティシューハーモニックの原理

ティシューハーモニックモードとは一言で言うと、エコーのアーチファクトを減らすモードです。特定の波長の波だけを画像化する事で、ぼんやりした画像がくっきりします。特定の波長のみを選んでいるため、Bモードよりもやや深部観察は弱くなるのが弱点です。

 

実際の使い方

ME2|EU-ME2 PREMIER PLUS 

THEmodeは、P(THE-P)とR(THE-R)があり、違いは絵をみればわかります。THE-Pは波が四角全体に入っており、深部観察重視のモードです。PenetrateのPで、穿通や侵入といった日本語訳になります。

また、THE-Rは波が四角の浅い部分に密に集まっており分解能重視のモードです。RはResolutionのRで、分解能といった意味があります。Hi-resolution=高分解能という単語もあるように、詳細な観察が可能なモードです。

 

絵にするとシンプルです。

OFF=B modeは、アーチファクトがありますが広い範囲が観察できます。管腔をすぐに見失ってしまうくらいの初心者であればB-modeから始めましょう。

ME2ではTHE-Pがきれいなのでスクリーニングに慣れて管腔を見失わなくなってきたらTHE-Pにしてみましょう。球部などは特に管腔と管腔が多く重なり、そのアーチファクト(acoustic shadowやlateral shadow)で時に観察が困難となります。それらのアーチファクトがTHE-Pでは漸減され、視認性の向上により小さな胆嚢管が見つけやすくなったり、胆管などもフォローしやすくなります。スクリーニングは基本的にこのモードで問題ありません。

THE-Rは細かい管と管のつながりが見たいときや嚢胞内部の結節などを詳細に細かく見たいときに有用です。深部観察が弱いのでスクリーニングには適していません。

IPMNや仮性嚢胞などの嚢胞と膵管との交通を確認したいとき、合流異常がありそうなとき、嚢胞内の結節の構造を見たいときなどはTHE-Rにしましょう。

 F75|ProSound F75 

bBHボタンを押しましょう。これもPenetrate、Standard、Resolution、Hi-Resolutionとありますが、本質的にはME2の解説と同様です。

穿通性と分解能が、PenetrateからHi-resolutionになるに従って反比例します。Penetrateは深く見えるが、分解能低め。Hi-resolutionは、浅くしか見えないが、分解能が高いです。

F75はB-modeが最高に美しいため、bBH(ティシューハーモニック)は、あまりいらないように感じるかもしれません。さらに、F75はME2よりもbBH(ティシューハーモニック)をONにした時の空間分解能が悪めです。急に画面が暗くなるように感じるためあまり使われない方もいらっしゃると思います。しかし、B-modeよりも、もっと美しい画像を取りたい!説得力のある画像を取りたい!!となった時は是非bBHを試してください。きっときれいな画像がとれると思います。

まとめ

美しく、客観性が高く、説得力のある画像を取るためには必要不可欠なモードです。状況に応じてB-mode(広く見えるが粗い)、Penetrate(まあまあ広く見え、そこそこきれい)、Resolution(狭い範囲しか見えない、きれい)を使い分けてください。

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