EUSWeb教本|コンベックス型超音波内視鏡(EUS)トレーニング法 ・描出のコツ
チャネル内リリース
チャネル内リリース(pushのリリース)とは、
①スコープを消化管壁に押し付けた状態のままステントを展開していき、チャネルの中までステントを数センチ(2-3cm)展開してしまいます。
②スコープ内のチャネル内でステントを展開した後は、腹腔の空間を押しつぶしている状態が維持されるようにデバイスを少しずつ押し出しながらステントをすべて胃内で展開し、デバイスを押し出して終了です。
(この時はスコープではなく、ステントのデリバリーデバイスを消化管壁に向かっておしつけながらステントみながらを展開する感じです)
スコープの中で展開したステントは確実に消化管の中にありますから、肝門部側のステント先端部がずれさえしなければ、ステントの腹腔への迷入は絶対に起こりません。
ステントの逸脱もpushしながらリリースするので起こりませんよね。
リリースの時はステントを見ながら展開する
右回転しないとステントはなかなかみえません。
なぜでしょうか???
ずっとわかりませんでしたが、EUSが好きすぎてスコープを見つめていたらわかりました。
よく見てください、カメラのレンズがすっごく左側によっています(カメラの偏在)。
デバイスは写真では、右側(鉗子孔)からでてきます。
よって、この位置関係では左回転してもステントは見えないですよね。
少し右回転することがステントリリース時に内視鏡画面でステントを見つけるコツ
です。
HGSの詳細はこちら>>HGSのコツと実際:チャネル内リリースで安全なHGSをマスターしよう
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