トレイニーの日記

内視鏡学会雑誌へ症例報告を投稿してみた:実践編 F田先生がついに投稿その③

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内視鏡学会雑誌へ症例報告を投稿してみた:実践編 F田先生と その③

前回考察を作り込みましたが、しっかり論理性を追求しました。矛盾がないかどうか何回もみていきます。

Ⅰ緒言、Ⅱ症例、Ⅲ考察、Ⅳ結語まで完成し、最後に要旨です。

ここは英文で出すので、✅はネイティブの知り合いの先生にもおねがいしました。
知り合いの方がいない場合は英文構成への提出を検討しましょう。

おすすめの英文校正の会社は、Editageです。shunはいつもここにお世話になっていますので参考にしてください。

英文校正

 

F田先生の気づき 論文(症例報告)を書きながら気づいたこと 

似たような論文を医中誌などでたくさん調べ、書き方を真似る。

考察は、だいたいどの論文も同様の構成である。
疾患の歴史、概念、症状、画像所見、、、
論文を読みながら、それぞれの項目について使えそうなところをマークして、
それらをまとめるような形で自分の考察の原型をつくる。それをもとに修正してオリジナルをつくる。
とりあえず、WORDにどんどん書き込んで原型をつくり、後から吟味して削除していくのが自分にあっていました。

引用文献は逐一、数字をふり、紐づけておく。あとから、再び照らし合わせるのは手間である。

💡書いていくにはいろいろな作業が必要だが、全部机の上で書類広げてしないといけないことではない。

作業内容を分類する

今回論文をshun先生と作成するにあたって作業の効率化を考えました。
私の職場では移動なども多いので移動中にできること、できないこと、パソコン(PC)が必要かどうか
さらに、集中がいる作業と単純作業に分類して作業効率がアップしました。

 

1.単純作業・病院 (PC不要・資料のある病院じゃないとできない単純作業)

・関連論文の印刷
・検査所見や経過を書く
・画像データを取得する

文献からうつした部分は、そうと分かる様に網がけとかでマークしておいて、あとからその部分の孫文献をよんで修正する。
ワードに打ち出している間に気づいたこと、これも調べといた方がいいかなとおもったこととかは、網がけにしといて、あとで気づけるようにする。
ふせんも、有効活用する。病院でカルテみないとわからない数値は、マークのみしておく。

 

2.集中作業・どこでもできてPC不要 (場所を選ばない作業で電車・移動中などでもできること。)

類似の論文読む。読みながら重要なところや使えそうなところにマーカーを引く。
・構成を頭の中で考える(スマホにメモりながら)
・自分で書いた論文を印刷し、読み返しながらおかしいところにチェックする。

 

3.単純作業・PC要  (PCがないとできないが、あまり頭を使わなくてもできる。やる気ない時、ほろ酔いでもできる作業)

集中力低めでOKな作業。逆に、集中できる環境でやるのはもったいない作業内容

・論文のマーカーを引いたところをWORDに書き込む。日本語おかしくても、あとで修正すればおっけーなので気にせずに。
・出典文献を書く(誤字のチェックは、集中できる時に絶対必要)
・画像の編集

 

4.集中作業・PC要 (PCを使い、集中を要する作業) 

・徒然なるままに書き出した論文の推敲。
・考えた構成をもとに変じゃない文章にする。
・要約を書く
・文章の確認、日本語おかしくないか。
・誤字脱字のチェック

 

💡その他の気づきや集中作業のためのポイント

💡空腹キープ+コーヒー+YoutubeのCofee Musicや、勉強用+作業用BGM!カフェミュージックで集中できる環境をつくっていました。

💡休日にどうしてもやる気がでないときは、お酒を1.2杯だけのんでからやり始めたりしました。

💡要旨、諸言はあとでもいい。病歴、考察は並行してやっていく。

💡自分が読むのには電子媒体ではなく紙媒体の方が好きだった。

💡300dpi以上にする→今回はバナー工房を使用して、解像度を変更しました。 
(【完全保存版】パワーポイントだけで画像を300dpi化する方法: Windows and Mac

 

まとめ

論文を書いていくなかでいろいろな気づきがありました。
疲れているときでもどうすれば作業をすすめることができるかどうかを考えることは論文作成に非常に役立つと思います。
また、自分の得意なスタイルを見つけることも重要で、
私の場合は意外と紙媒体が好きだったので印刷しまくってマーカーひいて付箋をたくさんはっていくスタイルがあっていることがわかりました。

 

ついに投稿しました。次回reply編です。

内視鏡学会雑誌へ症例報告を投稿してみた:実践編 F田先生と その①
内視鏡学会雑誌へ症例報告を投稿してみた:実践編 F田先生と その②

 

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